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命の営みに触れて 〜小さな命とともに〜

4月後半のある日、成田メモリアルパークの静かな一角で、一組の鳥の夫婦が子育ての準備をしている姿を見かけました。枝をくわえ、せっせと巣を整え、互いに寄り添いながら命を迎える準備をするその姿は、まるで希望に満ちた未来を紡ぐようでした。

5月に入ると、親鳥はじっと卵を温めるようになり、私たちも「きっと雛が生まれる日も近いだろう」と、静かに見守っておりました。しかしある日、巣が壊されているのを発見し、雛の誕生と旅立ちを見届けることは叶いませんでした。
天敵とされるカラスやヘビ、猫だけでなく、小さなスズメでさえも命を脅かす存在となることを知り、自然界の厳しさを改めて痛感しました。

生まれてくるはずだった小さな命。その一瞬一瞬に込められた尊さと、生きていることの奇跡を、今あらためて深く感じています。

今年は雛と出会うことはできませんでしたが、来年こそ、また新しい命がこの地に舞い降りてくれることを願ってやみません。

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